桐生のコーヒー研究家(15歳)から学ぶ、人生の目的

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桐生のコーヒー研究家(15歳)から学ぶ、人生の目的

※追記

店舗での販売は終了し、現在は通信販売のみの営業となりました。

 

 

『情熱内陸』とは 

群馬の若者が「いまハマっていること」について語る、最高にロックなコーナーです。

人に誇れるとか、社会の役に立つとか、そんな綺麗事は関係ない。俺はコレが好きなんや!!!という熱い情熱を語ってもらいます。

 

ブンブンハローインターネット。どうも市根井です。

僕が今どこにいるか分かる方、いらっしゃいますか?

 

 

はい。

ここは桐生市・水道山の頂上周辺です。すごいんですよこれ。桐生市を一望できるんですよ。

うーん、相変わらずメガドンキが目立つなァ!

 

なぜこんなところにいるかというと、本日この方へのインタビューを行うからです。

 

 

岩野響さん(桐生市・15歳)

高校に行かず、4月に自らのコーヒー豆ショップ「HORIZON LABO」を開く。

ジモコロ(http://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/dango06)や上毛新聞(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170505-00010001-jomo-l10)で取り上げられて爆発的に話題になっています。

一言で説明すると、いい意味で社会の風潮を無視して好きなことをする少年です。僕が一番好きなやつね。

それでは早速、お店を開いちゃうほど好きなコーヒーについて語ってもらいましょう!

 

 

奥深く、終わりの見えないものにハマる

「まずは、お疲れ様でした。今月は豆が5日で売り切れてしまったんですね。」

 

「そうなんです。ありがたいことに、豆が底を尽きてしまいました。私たちとしてはビジネスではなく生活の一部としてこの店を営業しているので、より多くの方にこの取り組みを知っていただけて嬉しいです。」

 

「営業する7日間は1日店頭にいらっしゃると思うのですが、焙煎はいつされてるんでしょうか?」

 

「焙煎してすぐ販売することを心がけているので、営業日の午前3時ごろまで焙煎することはありますね。」

 

「ほとんど寝ずに営業してません?営業がない日はどのようなスケジュールなんでしょうか。」

 

「まず7時ごろに盆栽の様子を見ます。家事などをしてから、10時になったら両親の洋服製作を手伝います。夕方からはコーヒーの研究をしていますね。」

 

「しょっぱな渋すぎる。そういえば盆栽がお好きなんですよね。コーヒーはもちろんですが、他に趣味はありますか?」

 

「骨董・・・ですかね」

 

「明治時代の学者かな?」

 

「骨董に関しては、桐生市の天満宮古民具骨董市にも足を運んでいます。今までは料理、スパイスなどにも熱中してきたので、どうやら奥深くて終わりが中々見えないようなものに惹かれるようです。」

 

「その基準であれば、音楽もお好きなのではないでしょうか?音の組み合わせは無限ですし、1つ1つのパーツを全体として見ると全然印象が異なるので、スパイスなんかに似てるかも」

 

「音楽は、主に聴くのはクラシックやエレクトリックですが、色々なジャンルを聴くようにしています。」

 

「ぜひロックをオススメします!音育(おんいく)上良いものかどうか分からないけど!!」

 

 

響さんが考える「美味しいコーヒー」とは?

「続いてコーヒーについて聞きたいのですが、僕めっちゃ馬鹿舌なのでコーヒーの微妙な味の違いがあんまり分からないんです。だからカフェのコーヒーが1杯500円くらいするのはどうかと思っちゃうんですよ。ファミレスのドリンクバーで飲めんじゃん!って。でもそういう人も中々多いのかなって思うから、つまるところ美味しいコーヒーって何なの?っていう疑問があります。」

 

「様々な意見があるので一概には言えないのですが、苦すぎるとか酸味が効きすぎているとかではない、極端じゃないものが美味しいと思っています。ただ、だからといって真っ平らではなく部分的に尖っていると特徴的になり、飲む方の心に響くのかなと。また、炭のような苦さでなくチョコのような苦さを求めてます。」

 

「なんとなく苦いやつが美味いみたいな感じかと思っていたんですが、そういうわけでもないんですね~。確かに研究しがいがありそう。ちなみに響さんが個人的に好きなコーヒーはどんな味ですか?」

 

「私は深め、苦めのコーヒーが好きです。飲み方でいえば、ミルク入りもブラックもどちらも好きです。」

 

「どこまでも渋い。僕が15歳のころはメロンソーダしか飲んでなかったよ。そういえばコーヒーって豆選び・焙煎・ミル・ドリップ、さらには豆の保存方法すら味を左右するらしいじゃないですか。そうなると淹れる人によって味が変わっちゃって、作り手の想定と違う味になっちゃうこともありますよね。」

 

「そうなんです。だからこそ、私がコーヒーを作るうえで目指しているのは誰が淹れても美味しく飲めるコーヒーです。そこに辿り着くにはまだまだですので、研究を続けています。」

 

「淹れ方に依存しないということは、例えば僕がアクエリアスで淹れたとしても美味しくなるコーヒーということでしょうか」

 

お水で、淹れてください。

 

「でも、コーヒー淹れるのが滅茶苦茶に下手で、水とアクエリアスを間違えてしまう場合もあると思うんです。」

 

「そうですね、その場合はどうしましょう…」

 

「すみませんでした。真面目に考えなくて大丈夫です。多分そんな人はコーヒーを豆で買わないから。」

 

 はじめは小さな焙煎機だった

↑パッケージも響さん自ら行う。撮影日の前日に豆は売り切れていましたが、こちらはお知り合いへの取り置き分のようです。

 

「これは全員に聞いているんですが、響さんがコーヒーを研究する上でサイコーの瞬間はどんな時ですか?」

 

「そうですね…。やはり焙煎している時でしょうか。白い豆が焼きあがるまでの変化を10~20秒ごとにノートに書き込んでいるのですが、とても集中できるので楽しいですね。」

 

「好きじゃなきゃできないやつきた!そんな大変な作業をされてるんですね。ちなみに焙煎は、こちらの機械で?」

 

「はい、これは現在使っているロースターです。メーターで温度が確認できるなど、機能が多いので助かっています」

 

「以前はどのようなものを使っていたんですか?」

 

「1つ前は、こちらの手回しタイプのものです。その前は、」

 

「こちらです。言ってしまえば不便でしたが、これがあったお陰で今の僕があるので、非常に思い出深いロースターですね。」

 

「これって温度とか焙煎終了のタイミングはどうしてるんですか?」

 

「感覚です。」

 

「ヤバすぎるでしょ」

 

 

まずはお皿を洗うことから

「いやあ、コーヒーへのこだわりが物凄いですね。普段から結構こだわりは強いほうですか?」

 

「かなり強いと思います。完璧でないとお店に出せない気がしてしまって、こだわり抜いてしまいますね。焙煎してから時間が経っているような豆を販売するくらいなら、開店をあきらめます。」

 

「なるほど。僕もそういうタイプなので、不満がすごく溜まってしまってかなり生きづらいです。こだわりが強いと、心が折れた時に大変じゃないですか?完璧に出来ないならもう何もしねぇ!ってなりません?」

 

「学校に行けなくなった時期も落ち込んでしまいましたし、コーヒーの焙煎を始めてからも、心が折れてしまった時があります。コーヒーを何度焙煎してみても全然うまくいかず、不安が募って仕方ありませんでした。」

 

「わかるな~。僕も物事が思い通りに行かないとまともな生活ができなくなるんです。そこから立ち直るのって本当にめっちゃ大変なんですよね」

 

「はい、なので、僕はお皿を一枚洗うところから始めました。とにかく出来ることからやっていこうと思いまして」

 

「まさにキャッチコピーの通りですね。出来ることからやるって本当に大事。」

 

 

「HORIZON LABO」の由来

「お店の名前が『HORIZON LABO』ということですが、どのような由来があるのでしょうか。」

 

「家族でタイに行ったときにお店を巡ってコーヒーの研究をしていたのですが、そのときに見た水平線が強く印象に残ったんです。世界はこんなにも広いんだと思って。そして去年の夏ごろにお店を持ってみようかという話になった時に、HORIZON(水平線)という言葉を入れようとなりました。お店、というより研究室を開放しているようなイメージでやっています。」

 

「素敵すぎる理由だった…!でも、ここに『コーヒー』というワードを入れなかったのは何故でしょう?」

 

「コーヒーだけでなく、色々なものに挑戦していくという気持ちからですね。まずは2年間身近にあって、毎日研究したコーヒーを発表する場としてスタートさせましたが、両親の洋服製作に関わっていることもあり、アクセサリーなども作っていけたら面白そうだなと思っています。まだまだ先は長いので、もちろんコーヒーはこれからも続けていこうと思っています。」

 

「強いこだわりが持てる人には、たくさん興味を持って、たくさんこだわって欲しいので、心から応援しています。本日はインタビューをお受けいただきありがとうございました! 最後に、来月に出すコーヒーの構想などは決まっていますか?」

 

「はい、来月はこの山一帯も梅雨に入りますので、飲むと落ち着くようなまったりとしたコーヒーを考えています。」

 

「絶対買いに来ます!!!!!!」

 

最後に

響さんは周囲とうまくなじめず、学校の勉強が苦手だったそうです。その傾向が強いと、世間は発達障害と呼びます。

個性を尊重するとかいう風潮こそありますが、結局は学校的なノリにノれないことは悪だという社会的な圧力は残っています。

しかし今回のインタビューを通して、学校に行くか行かないかなんて、思っているより重要なことじゃないのかもしれないと思えてきます。

 

だって、好きなことを全力で出来る場所があれば、それで幸せじゃないですか。生きていれば何をしていようが困難はやってくるし、その都度解決しなければいけないと思います。だったら好きなことをやっていく上で困りたくないですか?

 

まあとにかく、響さんのコーヒー、まじでうまいので響さんの情熱をしっかり感じますよ。僕が言っても説得力ないかもしれないけど。

 

これからのHORIZON LABOがどうなっていくのか、楽しみです。

バーイ!

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