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未来を信じる3人組、「巨峰3兄弟」って何者?

先月末のことです。

GUNMA・県民ファーストを考える会の七尾さんから、「東京と群馬を拠点に活動する3人組アーティスト『巨峰3兄弟』さんにインタビューしませんか?」というお誘いを受けました。

(ちなみに、「GUNMA・県民ファーストを考える会」という政治のにおいがプンプンする名前の団体ですが、ぜんぜん政治色はありません。めっちゃ簡単に言うと群馬応援隊です。)

ありがたいお話!と二つ返事でインタビューを行わせていただくことになったのですが、現地に向かう途中で僕は考えました。

 

「『巨峰3兄弟』さんか・・・すごい可愛い名前だな・・・。」

 

 

 

「たぶんこんな感じかな・・・・・・」

 

 

場所は、ワンマンライブが行われる桐生市のVAROCK

大学時代、サークルで何度もお世話になった思い出深いライブハウスです。

ウーンなつかしいな〜〜!巨峰さんはどこだろう??

 

「あ、市根井さんですか?今日はよろしくお願いします!」

 

僕たち、巨峰3兄弟です。

 

「イケメンやないか!!!!!!!!」

 

ということで名前から聞くとビックリするくらいのイケメン3人組、巨峰3兄弟さんへのインタビューを行うことになりました。イケメン圧がすごくて喉に力が入らない。

写真の左から、次男の近浦さん、三男の長沢さん、そして長男の馬場さんです。よろしくお願いします!

 

「なんだよ巨峰って」ってなりましたね

「2014年の8月に結成されたということですが、結成の経緯から伺ってもよいでしょうか。」

 

元々3人ともそれぞれシンガーソングライターなんです。同じ年に自分と近浦くんがCDをリリースしたんですが、実家がある福岡でキャンペーンで回るのに一緒に回ろうよと僕が声をかけたのがきっかけですね。その時はお互いの曲をサポートし合っていました。」

 

「そのうちに僕が加わって3人でやるようになり、東京で3人のワンマンを決めたんです。それで、「じゃあこれやるんで良いんだよね?」っていう感じでいつのまにか決まってましたね。」

 

「今日から3人でやろう!みたいな会はなかったんでしょうか?」

 

「なかったですね。」

 

「なんとなくですね。」

 

「告白せずに付き合いが始まってたみたいな。」

 

「大人の恋愛だ…。そういうカップルって長続きしますよね。そういえば、ユニット名『巨峰3兄弟』はどのような流れで決まったのでしょうか?」

 

「当時カラオケボックスで練習していたのですが、その店は巨峰ソーダとか巨峰のメニューがやたらあって、みんな巨峰の飲み物飲んだんですね。それで気づいたら3人のLINEのグループ名が『巨峰3兄弟』になってたんです。」

 

「犯人は僕です。」

 

「最初気づかなくて困ったんですよ。『なんだよ巨峰って』ってなりましたね。」

 

「ブドウの花言葉も良かったんですよ。信頼・思いやり・人間愛っていう。僕らの歌いたい曲とも合っていたので、後付けだけどいいな〜と思ったんです。」

 

 

音楽活動と仕事の調和

「普段は皆さんお仕事をされているんでしょうか?」

 

「そうですね。自分は東京で『ぶどうの根っこ』というレストランをやっていて、2人はスタッフなんです。3人でレコーディングとかの時は店を休みにします(笑)」

 

「ぶどうが休みの時は巨峰、分かりやすいですね(笑)そうなると、皆さんは仕事仲間でもあり音楽の仲間でもあるんですね。」

 

「もう毎日一緒にいます。」

 

まさにブドウそのものですね。
(この時本当は何も上手いことが言えず、編集時に思いついた事をこっそり付け加えたら馬場さんに指摘されてしまいました。)

 

 

「唐突で申し訳ないのですが、僕と同じ2017年卒の大学生への調査で『就職観』についてのアンケートがあるのですが、ちょっと見ていただいても良いでしょうか。

仕事について、1位が『楽しく働きたい』、2位が『個人の生活と仕事を両立させたい』となっています。また、『仕事にやりがいがあるけど激務』か『仕事はつまらないけど休みが取れる』のどちらが良いか?という質問では、74.6%が後者を選んでいます。」

 

「へ〜!」

 

「つまり、現代の大学生はほとんどが辛い仕事を嫌がっていて、その他の生活を充実させようとしているそうです。みなさんは仕事と音楽活動を、どのように捉えていますか?」

 

「元々飲食店の従業員だったんですが、自由な時間に音楽がしたい気持ちが強くなってきたので『自分でお店やっちゃおう』と思ったんです。」

 

「音楽活動がベースなんですね。」

 

「やっぱり音楽だけで食べていけるっていうのが理想ですが、だからといって仕事が何でもいいというわけではなくて。レストランをやっていると様々な繋がりがあるので音楽活動と調和する部分があり、適してるかなと思います。」

 

 

歌い手だけはポジティブにならなきゃいけない

「続いて楽曲について伺いたいのですが、作曲の担当などは決まっていますか?」

 

「決まってはいないですね。」

 

「全員がシンガーソングライターなので、担当を決めずに作詞作曲しています。それぞれがソロでやっていた時の曲をやることもありますね。」

 

「Apple Musicに入っている『擦り傷マイライフ』という曲を聴かせていただいたのですが、すごくポジティブな歌詞だと思いました。この曲を書かれたのは?」

 

「僕ですね。」

 

「こちらの曲は、どんなことを考えて書かれましたか?」

 

「まっすぐに進んでる人たちが、誰かに邪魔されることなく思いを遂げられればと思って。擦り傷、つまり失敗や挫折があったとしても前に進んでいこうと。そして前に進んでいることに誇りを持って欲しいなと思って書きました。僕たちも笑われることもありますから、自分たちに向けた曲でもありますね。」

 

「今のシンガーソングライターとかって、ネガティブな歌詞が流行ってる気がするんです。そもそも社会に希望はないけど頑張って生きるしかねぇやみたいな。そんな中、巨峰さんの曲は全体的にポジティブで希望を見出してる曲が多いと思ったのですが、何かこだわりなどがあるのでしょうか?」

 

「ネガティブも良いと思ってるんですよ。尾崎豊とかが窓ガラス割ったって歌って、共感することによって、『自分だけじゃないんだ』って救われることもありますからね。結果的に希望につながるのが大事だと思います。だからそのうち『盗んだナイフで刺す』みたいなことを言い出すかもしれません」

 

「スラム街じゃないですか」

 

「自分は前向きな歌詞に影響を受けて音楽を始めたので、それが核にはなってますかね。やっぱり、前を向かなきゃ歌う意味はないかなと思ってます。それが歌の価値だと思ってますね。」

 

「今、ネガティブな歌詞が流行ってるってことは、多くの人がネガティブになっちゃってるってことですよね。その中で、歌い手だけはポジティブにならなきゃいけないなって。」

 

「確かに、ネガティブな歌詞って大衆と同じ立場で同じことを言ってるわけですが、ポジティブに行こうよっていうメッセージは誰かが発しなきゃいけないですよね。」

 

ご利益あります

「キャッチコピーが『ご利益あります』とのことで、僕は結構好きなんですが、これはどういった理由で?」

 

「なんか、良いことあるらしいですよ。」

 

「僕、バイトが全然続かないタイプなんですけど、次のバイトは続きますかね。すごい社会不適合者なんですよ。」

 

「僕も割と同じですよ」

 

「本当ですか!僕、1つ不満があるとすぐ辞めたくなっちゃうんですよね…どうしたら治るんだろ…」

 

「わかる」

 

「自分だけじゃないことが分かると救われた気持ちになりますね。すでにご利益ありました。早い。」

 

 

どうせ不安定なんだから、好きなことやろう!

「最後に人生の後輩として相談をしたいんですが、現代の若い人は、生きるために我慢して仕事するっていうのが難しいんですよね。僕も含めて。これどうしたらいいんでしょうか。」

 

「どんな仕事をしてても先が見えないのは同じですよね。だったら好きなことをやったらいいと思うんですよ。どっちにしろ不安定なことに変わりはないですから。やりたいことをやっていたほうが、少なくとも幸せではあれると思います。」

 

「確かに、我慢して出来ず終いのほうがイヤですね。」

 

「好きなことをやるとはいっても、全く楽ではないよね。イヤだなって思う瞬間もある。でも自分は『音楽に助けられた』っていう経験から音楽を始めようと思ったので、その経験を誰かに引き継いでいきたいっていう動機があるんです。面白いからとかつまらないっていうのとは別の動機です。好きなことをやると不安定さが増しちゃうんですが、不安定であることは可能性があるということでもあるので、期待できる分楽しいと思いますよ。」

 

 

 

未来を信じるアーティスト、巨峰3兄弟

インタビュー後に開催されたワンマンライブは、ファンで満席になりました。

力強く歌われる数々の曲は、希望を感じる歌詞でありながら突き刺さるような迫力があります。やっぱライブってすげぇ!

 

 

盛り上がる曲が演奏されると、お客さんは総立ちで拳を振り上げます。

インタビューにもありましたが、ポジティブな歌詞をここまでストレートに歌うアーティストは少ないため、巨峰さんのようなポジションが求められてきているのかもしれません。なにより、初めてライブを見た自分も超楽しかった!

 

 

また、ゲストとして演奏されたシンガーソングライターの市川優希さん。

なんといってもMCがメチャクチャ面白い。しょっぱな「女の子かと思ったでしょ!ウフフ、男の子なんですよ〜〜」で完全に持って行かれました。そのくせ曲が泣ける。ズルい。

 

 

続いて、ぐんまーソングライターのよしみさん。

群馬をテーマにしたオリジナルソングで観客の心をつかみます。様々なイベント、ラジオで活動されているので、ぜひ曲を聞いてみてください。声が可愛くてヤバいので。

 

最後に

そして、巨峰3兄弟さん、市川優希さん、よしみさんが出演するライブ「gunma music excursion」が9/10(日)に開催されます!

詳細は未定ですが、場所は松井田文化会館だそうです。

これまでライブというものを体験したことがない方にもぜひ行ってみてほしい。インディーズでライブハウスを満席にできるってスゲーんやで。実力のあるアーティストたちのライブを、ぜひ松井田で!

 

また、今回僕と巨峰さんを繋げてくださり、本記事のカメラマンもしてくださったGUNMA・県民ファーストを考える会の七尾さん主催で、10/7(土)にぐんファーフェスVol.1〜まだ見たことのないGUNMAを奏でよう♪〜が開催されます!場所は、高崎経済大学の学生が運営するカフェ、cafeあすなろ(高崎市)です。

 

巨峰3兄弟さんもお招きし、群馬の魅力とダメダメなところを語りながら、真の群馬のテーマソングを作るという前衛的なイベントとなっております。イベント名に音符が付いてる割に尖ってます。

僕も運営に関わる予定なので、より鋭利なイベントにしてやろうと思ってます。ぐんまちゃんに乗って高崎散策とかダメかな?ダメか。

アーティスト情報

巨峰3兄弟オフィシャルサイト:https://kyoho3.jimdo.com/

市川優希オフィシャルサイト:http://ichikawayuhki.com/

ぐんまーソングライターよしみオフィシャルサイト:http://yoshimin.com/

3 Comments

伊藤奈穂子

巨峰さんを取材してくださり、有り難うございました🎵
記事、めちゃくちゃ楽しくて保存版です✨
こらからも、巨峰さんを宜しくお願い致します。

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