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日本酒、おいしいです。僕が間違ってました。

 

どうもこんにちは。ビールとカルーアミルクが大好きな市根井です。

突然ですが、日本酒って飲みますか?

 

僕、ふだん全然飲まないんですよ。だってマズいから。

ひと口含んだだけで口の中が「アルコールゥ〜〜〜」って感じになって「ウェ〜〜〜😰」ってなるんです。

 

ウェ〜〜〜

 

個人的には「あれを本気で美味しいと思って飲んでる人いるの?」と思うんですよ。あくまで個人の感想ですけど。

 

 

今回はそんな日本酒を専門で出している飲み屋さんを問いただして、何を考えてるのかを探っていこうと思いますので、

日本酒について知りたい!」と純粋に思っている方、僕と同じように「日本酒って何がうまいの?」と思っている方は読んでみてださい。ぜひね!

 

 

今回お話を伺うのは、渋川駅前の純米酒専門居酒屋、「地酒屋 ぽん」の店主である本山さんです。

 

http://www.jizakeya-pon.com/

 

結論:うまい

「こんにちは、全日本バカ舌連盟の市根井と申します。最初にお伝えしておくと、僕は日本酒が苦手です。すみません。」

 

「そういう方、少なくないですよね。普段はどんな時に日本酒を飲まれていますか?」

 

「えっと、飲み放題の3000円コースとかですけど…」

 

「なるほど…。とりあえず何種類か持ってくるので、飲んでみてください」

 

 

今回お持ちいただいた日本酒の一部

 

 

「う…。瓶を見ただけて脳内にあのイヤ〜な風味が…」

 

「とりあえず飲みやすいと思いますので、紀土あたりからどうぞ」

 

 

ズズ・・・

 

 

「ん?」

 

 

 

 

 

「な」

 

 

 

なんだこれ!?甘くてうまい!!!!!!!

全然イヤな感じがしないです!!!!!」

 

「それは良かった。」

 

「今まで飲んでたものとは完全に別物です…!

今回いただいた日本酒と居酒屋の飲み放題の日本酒とは、何が違うんでしょうか?」

 

 

複雑すぎる日本酒の分類

 

「まずは日本酒の分類について説明しなければなりません。

けっこう複雑なんですが、大きく分けると『純米』『そうでないもの』になります。純米酒はその名の通りお米だけで作ったお酒で、そうでないものは醸造アルコールを添加したものです。そこにプラスして、お米の精米歩合で『吟醸』とか『大吟醸』というのが付与される感じですね。
たとえば『純米』で、もっとも精米して作られたお酒は『純米大吟醸』になります。それが純米じゃない場合は『大吟醸』です。

また、醸造アルコールの添加率が高いものは『普通酒』と分類されます。」

 

 

「香りと味わいで薫酒・爽酒・熟酒・醇酒の4つにタイプ分けすることもできます。
薫酒は香りが高くフルーティーなもので、爽酒はスッキリした飲み口なもの。アルコール添加されているものが多いですが、純米酒でここに分類されるものもあります。
熟酒は熟成させているもので、熱燗で飲むと美味しいですね。
醇酒はコクがあるもので、お米のうまみがしっかり出ているので常温・熱燗で飲むのに適しています。」

 

赤文字は市根井の感想です

 

「この分類の他にも、作り方の過程で山廃(やまはい)とか生酛(きもと)などの分け方もあります。」

 


「くんしゅ…、やまはい…。複雑すぎるので、徐々に覚えていきたいです…。
居酒屋の飲み放題で出てくる日本酒は、どれに当たるんでしょうか?」

 

「飲み放題などで提供される『日本酒』としか書かれていないようなものは恐らく、『普通酒』に該当するものが多いかな。醸造アルコールの割合が高いので、さっき飲んでいただいた純米酒とは味わいがずいぶん違うと思います。さらに短期間で製造するために高温でむりやりお米を処理して作るお酒もあると聞いたことがあります。それも、そういう味になる理由かもしれません。」

 

 

「なるほど、ノミホの日本酒がまずいのは辛口で適当に作ってるから…と(カタカタ)」

 

「待ってください!普通酒が美味しいという方もいますし、そこは尊重したいんです。こっちのほうが良いお酒、とかはありません。なにより味覚は個人のものなので。

あと、『辛口か甘口か』っていう概念は曲者なんですよ。」

 

「んん、確かに。そういえば僕、なんとなく『辛口』とか言ってましたが、なんなんでしょうか。辛口って」

 

「辛口」ってどういうこと?

 

「一般的には味わいがキリっとしていることが辛口と言われるのですが、酸味が強いことを辛口という人もいるし、単純に美味しいことを辛口だという人もいます。あとは水っぽいものを辛口という人もいて…」

 

 


「ということは、絶対的な『辛口』というものは存在しないのでしょうか」

 


「一応、日本酒側が定めている辛口はあります。日本酒度という数字があって、これは0を原点にして糖分が多いほどマイナス、糖分が少ないほどプラスになります。まあ普通に作ると糖分はあんまり残らないのでプラス3くらいになるのが多いと思いますが、味わいとして『辛口』という感じではありません。さすがにプラス10くらいになると後味はシャープになってきますね。」

 


「そんな概念が!日本酒を選ぶときの一つの指標として使えそうですね。」

 

 

 


「しかし、日本酒度の記載は義務ではないのでラベルに書いていないことも結構あります。
しかも絶対的ではなく、お酒が違えば同じ日本酒度でも甘い辛いが異なります。」

 

「同じお酒を飲んでも人によって感想が違いますしね…。日本酒を完璧に括るのは無理がありそうだ…。」

 


そうなんです。だから、どういう味が好きかを詳しく聞いてオススメするようにしていますね。

 

 

日本酒、それは感動するお酒

 


「日本酒の面白いところはどんなところでしょうか?」

 


「なんといっても、僕は日本酒が一番美味しいと思っています。ビールも好きなんですけど、ビールを飲んで感動したことはなくて。日本酒は『あーこれ、本当においしいな』と感動するんです。他のお酒でそこまで感じたことは無いですね。

また、同じお酒でも違う味を楽しめるというのも面白い点で。日本酒は栓を開けた直後と一週間後ではまた違った味になるし、毎年新しいものを作っているので『今年は去年のより美味しいな』とか『今年はそうでもないな』という楽しみ方もありますね。」

 


「そういえば熱燗も、同じお酒で違う味を楽しむ方法ですね。
僕は例によって飲み放題でしか飲んだことがないんですが、やっぱりそれも種類によっては美味しいのでしょうか?」

 


「普通酒の燗が美味しいという方もいるので否定する気はないのですが、僕個人としては普通酒を燗にしても味は上がらないかなと思いますね…。やはり温度ごとに美味しいお酒、というのはある気がします。あとは料理との組み合わせを考えるのも楽しいんですよ!」

 


「日本酒といえば刺身とか、和食に合うイメージがありますが…」

 

 

「さきほど説明していただいた通り、肉やポテトサラダにも合いますね!ちなみに右上のコレは一体なんですか…?チーズ?」

 

右上のコレ

 


「これは『蘇(そ)』です。日本のチーズみたいなもので、熟酒などに合いますよ。」

 

 

「この中では、この山廃純米三年熟成 美富久(みふく)が熟酒です。」

 

「なんだか色がついてますが、これは何かで色を付けているんでしょうか?」

 

「実は、日本酒はもともと黄金色なんです。市販されているほとんどのものは活性炭で濾過して透明にしてるんですよ。」

 

「知らなかった!!!めっちゃ人に言いたい!!!(笑)」

 

 

いろんな日本酒を飲んでほしい

 

「今回いただいたもの、全部本当に美味しくて、日本酒沼に片足つっこんでしまいそうです…。

これを知らずに『日本酒は苦手だなあ』と思っている人がいたら、こんなに勿体無いことはないなぁ。」

 

「僕くらいの世代になると、昔に安いお酒を飲み会などで飲まされて日本酒を嫌いになっている人が多くて。醸造アルコールが添加されているとアルコールの種類が増えてしまうので体内で分解するのが大変になると聞いたことがあります。人によっては悪酔いしたり二日酔いしたりするので悪いイメージがついてしまうのかもしれません。僕自身、醸造アルコール添加のお酒を飲むと頭が痛くなってしまうので…。

純米酒であれば悪酔いしない可能性が高く、味わいも異なるので、そういう日本酒もあるということを知ってほしいですね。」

 


「僕もそうやって日本酒が嫌いになっていたうちの1人だったわけか…。なんかもう、醸造アルコール添加の日本酒と純米酒を同じ『日本酒』としてくくってはいけない気がしてきました…。」

 


「そうですね…。特に僕みたいなアルコール添加のお酒が苦手な体質の人からすると、その間は大きいですね。
ビールなんかは税制上、発泡酒とか第3のビールとか分けられているので、日本酒もそうなってくれたらいいなと思っています。」

 

「もう僕は帰りに一本買っていきたいくらい勢いが付いてしまったんですが、お猪口って買ったほうが良いですかね?」

 


「模範的な回答をすると、器によって味わいは変わるのでぜひ色々試してもらいたいです。なんといっても気持ちの問題は大きいですからね。自分の気に入っている器で飲むと味わいが2〜3割アップするようなところはありますよ。」

 

 

まとめ

 

というわけで純米酒!

「日本酒が苦手」と思っている人ほど、飲んでみてほしいです。

 

今回いただいた中で僕が一番気に入ったのは、こちらの「誉國光(ホマレコッコウ)」です!!

トロっとした飲み口で、めちゃくちゃ甘い!飲みやすさの極み!!!

しかも群馬のお酒なんですよこれが。誇っていいよマジで!

http://www.homare.biz/

 

今回の取材を通して僕は完全に日本酒観を変えられてしまったので、これから色々試して人にオススメできるくらいになりたいです。

それでは!

 

お店の情報

地酒屋ぽん

住所:群馬県渋川市渋川1826-27 ルブランビル2階

定休日:火曜日

駐車場:駅前駐車場に駐車できます。3000円以上オーダーで2時間分の無料券発行。

http://www.jizakeya-pon.com/

 

 

 

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