こんにちは。goomaライターのNaruseです。
誰しも、心に秘めた「以前から気になっているけど、勇気が出せずなかなか入れないお店」があるかと思います。
僕の場合はこちら。高崎市にある「アイリッシュ温泉」です。
近くを車で通ることはあったのですが、名前がヤバすぎて今まで入るのを躊躇していました。
結論から言うと、アイリッシュでも温泉でもありませんでした。
看板に小さく書いてあるように、ここは居酒屋だそうです。超絶分かりづらい!
入店して席に通され座ると、お酒がいっぱい並んでいます。
本当に居酒屋なんだ…!
まずはじめに、お通しのたらこスパゲッティが出てきました。
僕はこれまで「お通し」といえば「野菜がギュッてなってるやつ」か「豆の軍勢」の二択だと思っていたので、驚きました。
お酒がふつうに美味しい
メニューは豊富で、かつ安価。アイリッシュミルク(¥480)というカクテルを注文してみました。
かなりミルキーで飲みやすく、お酒っぽい匂いが苦手な僕でも美味しく頂けました。
こちらはアイ温クーラー(¥480)。かき氷のような甘さがあり、こちらも飲みやすい。
同行していた友人が頼んだ、このアイリッシュコーヒーウイスキー(¥500)は面白い。
アイリッシュ温泉のオリジナルメニューで、コーヒーの風味が漂う香ばしいウイスキーです。
マスターからエグい話をされる
友人と飲みながら「知人が海外で現地の人に騙された話」をしていたら、マスターも話に入ってきてくれました。
マスターはちょっと強面なのですが、気さくで穏やか。
「いい人感」がにじみ出ています。しかも、めちゃくちゃ声がいい
マスターが話してくれたのは、「昔の東アジアの拉致に関するえげつない話」。3エピソードくらい話してくれたのですが、どれも最終的に人が死ぬ話だったので怖かったです。
アイリッシュ温泉、店名の由来について
店内の空気もほぐれてきたところで、店名である「アイリッシュ温泉」の由来を聞いてみました。
「たぶん100回くらい聞かれてると思うのですが、なぜこの店名にしたんでしょうか?」
「仕事終わりに”ひとっぷろ”浴びるような感覚で来ていただきたいという気持ちからです。裸の付き合いである温泉のように、上下関係も忘れて飲みましょうよと」
「なるほど。アイリッシュはどこから?」
「アイリッシュは『アイルランドの』という意味があります。アイルランドやイギリスにはパブの文化があり、日本の居酒屋文化もパブ文化から影響を受けているものです。こうして居酒屋で働く身として、アイルランドへのリスペクトのつもりでアイリッシュと付けました」
…………
深すぎた。
そして実はこのアイリッシュ温泉、開店して16年目。
しかし僕以外にも「名前だけは知っているが、いまだに何のお店なのかは知らない」という方も多いらしいです。
また、「学校の通学路でお店の横を通っていた、当時小学生だった方が10年越しで来店されました」というほっこりストーリーも聞くことができました。
一杯あたりの値段も約500円前後と比較的リーズナブルで、お店の雰囲気やマスターの人柄もよし(声もよし)。
みなさんも、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか!おすすめです。
アイリッシュ温泉
■営業時間
月〜木:19:30〜26:00
金土:19:30〜28:00
定休日:日曜日
文=Naruse
写真・編集=市根井(gooma編集長)