君は「ニューアルプス」のポークソテーを知っているか

国道18号の「安中バイパス」と呼ばれるエリアを超えた先に、変わった形のオーニングが目立つレストランがある。

その名は「レストラン ニューアルプス」。

 

名前や外観のインパクトも凄いんだけど、ひとまずこれだけ知っておいてほしい。

ここのポークソテーはマジでうまい。

 

営業中です、とのこと。

時刻は16時過ぎ、どこの飲食店も中休みを取っている時間。非常にありがたい。

 

ニューアルプスのホールは2階にある。1階はたぶん駐車場だと思う。

階段をのぼると営業時間が書いてあった。なるほど、ずいぶん長い通し営業だ…。

 

店内に入ってみる。時間も時間なので貸し切り状態。

あのオレンジ、内側から見るとこんな感じなのか。悪くないな。

 

とりあえず、おすすめのポークソテーを注文。

流しっぱなしになっているテレビからは、時代劇のセリフが聞こえてくる。音質がちょっと悪い。

 

ほどなくして、厨房からカンカンと鍋を降る音も響いてきた。

窓を見ると太陽は夕日になりつつあり、赤く傾いた光がアスファルトを照らす。遅めのランチだと思っていたけど、気分はもう早めのディナーだな。

 

先にセットのサラダが届く。ゴト、と少々雑に置かれたフォークを掴み、キャベツを食べながらソテーを待つ。

 

それから10分くらいかな、ポークソテーが到着。自らのうまさを主張するような豚肉と野菜が、卵で平たくとじられている。

ふわっと香るバターとブラックペッパー。

 

肉は決して柔らかくはない。むしろ歯を押し返してくるような噛みごたえがある。

が、この上なくジューシー。豚肉の細胞から溢れる肉汁に襲われ、旨味という旨味が口の中を駆け巡る。脳がくらりとする。

マッッッジでうまい………。

 

ピーマン、ニンジンと続く。

柔らかくソテーされ、肉から旨味を受け継いだ野菜は、肉と並ぶほどの幸福感を口内にもたらす。

 

豚、ライス、豚、ライス、野菜。もはやドラッグに近い。やめられない。

そういえば、平皿に盛られたライスはどうやって食べるのが正しいのだろうか。フォークの背に乗せるんだっけ?

まあ誰もいないのでマナーを気にする必要もないか。

 

ふと店内装飾に目をやると、なんだかクラシックなイラストが飾られている。

ありふれた言い方をすればレトロな店内。小さなこだわりが全体の調和を作り出している。

 

いかにも洋食屋、という感じだ。もう元号も変わろうというころ、この店が残っていることに感謝すらおぼえる。

 

ポークソテーをじゅうぶんに堪能し、うまかったな、これは記事にしよう……と考えながら一服。

ここは全ての席でタバコが吸える。喫煙席を撤廃する飲食店も増えるなかで「全席喫煙可」を続けるのは、わりとチャレンジャーである。

きっと、大事にしたいお客さんがいるんだろうな。

 

気づいたら外が暗い。げ、と思ったけど、まだ17時だった。

今年は夏の様子がおかしかったせいか紅葉や初雪にも遅れが出ているが、日が落ちる早さは変わらない。

 

まだ時間が早いことに安心していたら、店の隅にある柿のニセモノが目に入った。

同じく秋の甘みである栗はスイーツになることも多いけど、柿はマジで食べる機会がない。味や食感もうっすらとしか思い出せない。

寝る前に柿について調べよう。

 

そんなことはさておき、ニューアルプスのポークソテー、おすすめです。

以上。

レストランニューアルプス
群馬県安中市郷原276-2
営業時間:11:30〜21:00
定休日:木曜日