国道沿いに佇み、よくわからない赤カカシのマークで「今日のメシはかき揚げ丼の温かいうどんセットにしなよ」と長距離移動中の我々を誘惑してくる山田うどん。
埼玉県内を中心に関東地方1都6県で158店舗(2020年4月28日時点)を展開(Wikipediaより)していて、山田食品産業株式会社という会社が運営している。フランチャイズ展開も進み、群馬県民にもおなじみのうどんレストランになっている。
1980年の時点で北関東に280もの店舗をぶっ建てる勢いがあり、意外と古くから元気があるブランドなのだな。
そういえば実は「山田うどん」、現在の屋号は「山田うどん」ではなくて、2018年の夏に「ファミリー食堂山田うどん食堂」になってるんですよね。

日本経済新聞WEBより引用
これが旧屋号・旧ロゴで、

日本経済新聞WEBより引用
これが新屋号・新ロゴ。
「食堂」が2回入ってるのが気になるけど、かかしくんが幸せそうでなによりです。
今回行ってみたのは、えも言われぬレトロな風貌の大渡店。自分が個人的によく通っていた「小島田町店」とは広さも外観も何から何まで異なる。小島田町店が「優秀な後輩・山田」なら、こちら大渡店は「謎の老人・山田」くらいの違いがある。
座敷3、テーブル3、そしてコの字カウンター。居酒屋か?
店内もかなり古めかしく、昭和の食堂の香りがする。いや昭和を生きたことはないんだけど……
自分が生まれる前の時代に懐かしさを感じることは実際にあるし、実は「歴史的ノスタルジア」という名前もついている。想像よりもたくさん論文が出ている。心理学ってすげえ!
ランプシェードかわいい。自分が飲食店を開くときはこういう感じのアイテムをあしらっていきたい。
こんなメニューだったっけ。
時代に合わせて持ち帰りメニューも充実している。
容器の取扱説明書みたいなイラスト解説が◎
パンチとは山田うどん名物のもつ煮で、これがめちゃくちゃうまいのである。
しかし「持ち帰りパンチ」という言葉のオモロさがすごい。特殊技みたい。
下段ガード、二段ジャンプからの持ち帰りパンチみたいな
山田うどんといえば、うどん・そばと丼もののセット。これが満腹になるうえ安価なのだ。
レギュラーメニューのかき揚げ丼も好きだけど、とりあえず日替わりセットを確認。この日は金曜日だったので味噌カツ丼か……でもそういう気分じゃないな……
夏メニューもあった。辛口カレー!これは気になる!!しかも16種類のスパイスからなる「魅惑のパウダー」つき。
モノは多ければ多いほど良い、という価値観は変わりつつある現代だけど、スパイスの数だけは多いに越したことはない。
カレーだけだと足りない気がするのでAセットの温かいうどんにしましょう。
そういえば山田うどんの麺は10年くらい前にリニューアルした気がするんだけど、どこにも情報がないんですよね。気のせいだったのか?
リニューアルしてから麺がツルツルになってめちゃくちゃ旨くなったんだよな〜。これみんなに食べてほしいんだよな〜
ノンアルビールも飲んじゃお。
というわけで到着するは辛口カレーのAセット790円。
いただきま~すと食べ始めようとしたところで、これが「チェーン店のラーメンを食べる企画」であることを思い出した。やばい。完全に忘れていた。
まあいいか。好きなものを食べるのが一番いいので……
魅惑のスパイスはエキゾチックな味。おそらくクミンとか入ってる。入ってなかったらすみません。
この容器、蓋をクルクルして穴の大きさが変わるアレですが、これを考えた人はたぶんだけど優しい人だと思う
ここに七味唐辛子も入れたら23種のスパイスじゃん!?
ふと店内を見回すと、なんか能書きが掲示してあることに気づいた
日本人の心から生まれたうどん、そば、ラ-メンを、私たちの手で大切に育てよう。
お客様の身になって、その心にいつも満足を与えることを目標にしよう。
優れた味を、より安く早く一人でも多くの方に、奉仕することを心掛けよう。
「山田の心」
ラーメンも入ってるんだ。
そして「優れた味」っていう表現、かなりいい。クライアントに「優れた記事ができました」とか言いたい。
うどんは相変わらず美味しかったし、カレーもスパイスをかけまくることで本格的なスパイスカレーの味になった。山田うどん最高〜
なんで「かき揚げ天」は持ち帰れるのに「ちくわ天」は持ち帰れないんだろう、と思って店員さんに聞いたら「なんででしょうね。全然わかりません!」とのことだった。
自分で考えよう。
別店舗でラーメンも食べました。こちらも十分美味しい。大盛りにすると成人男性でも満腹になるぜ。
※最後にプチ情報をお届けします。山田うどんは例によってコロナの影響で売上が落ち込んでいる企業のひとつですが、最近は通販部門に力を入れているみたいです。定番のうどんやパンチも美味しいし、なぜかG系ラーメンみたいなメニューもあるみたいです。この際にぜひ。
山田の通販
https://www.yamada-udon.co.jp/punch_red?frompage=26176
それではさようなら。